日本でも歯に対しての美の意識が高まり「歯列矯正」の治療を受ける人が増えています。治療が完了すれば歯並びがよくなることで歯磨きがしやすくなり虫歯リスクが下がりますが、治療中は器具を使用するため虫歯リスクが高くなります。

今回は歯列矯正と虫歯について詳しく解説、さらにおすすめのホームケア用品もご紹介します。

歯列矯正装置によって違う虫歯リスク

虫歯は口腔内が酸性に傾くことで歯の表面が溶けてしまい起こります。口の中の細菌によって「酸」が発生するので磨き残しがあると虫歯のリスクが高くなります。歯列矯正治療に使う装置によって虫歯リスクが変わってくるので説明します。

 

◎ブランケットワイヤー矯正

1本1本の歯にブランケットという凹凸のある装置を歯の表面に取り付けワイヤーを連結し歯並びを動かします。装置は1~2年ほどつけたままになり凹凸のあるブランケットやワイヤーが邪魔をして歯磨きが届きにくくなります。特に歯の汚れは表面につきやすいので表にブランケットをつけると更にリスクが高くなると言えます。

≪対策≫

ブランケットやワイヤーの隙間に食べ物のカスが引っかかりやすいので食事の後は「楊枝やフロス」を使用しましょう。さらに歯磨きは通常の歯ブラシヘッドでは磨きにくいため「ワンタフトブラシ」で細かく磨く工夫が必要です。

キャラメルやガムなどを食べるとブランケットにくっつき取れにくくなることがあるので注意が必要です。

 

◎マウスピース矯正

薄く透明のマウスピースで歯列に圧力をかけます。期間ごとに計算されたマウスピースを定期的に変えて使用します。取り外しが可能なため衛生的ではありますが、マウスピースや口の中が汚れた状態で装着してしまうと虫歯のリスクが高くなります。

≪対策≫

マウスピースの清掃で歯ブラシを使用すると傷が入り細菌が繁殖しやすくなってしまいます。「マウスピース用の洗浄剤」を用いて清潔に保ちましょう。食事中はマウスピースを外しますので、食後は必ず歯磨きをして口を清潔にしてからマウスピースを装着しましょう。「マウスウォッシュやフロス」を併用すると更に口腔内を清潔にすることができます。

 

歯磨き粉もよく選んで!

上記であげたように歯列矯正時には虫歯ができやすくなっております。さらにまれに矯正器具によって歯の表面のエナメル質に傷がついてしまうことがあります。エナメル質は歯の表面を覆う一番固い層です。傷がついてしまうと虫歯リスクが上がります。歯磨き粉にはエナメル質を補給できる成分が含まれている物があります。

こちらの美歯口歯磨き粉はヒドロキシアパタイトという成分が入っておりエナメル質を修復してくれます。ホワイトニング効果もあります。

こちらのエナメラートはもともと医療専売品の歯磨き粉でしたが、今はセルフホワイトニングサロンなどでも手に入るようになりました。歯磨き粉として使うよりは仕上げ磨き、トリートメントとして使用するとエナメル質修復に効果絶大です。こちらもホワイトニング効果があります。

 

歯を美しくする審美治療で虫歯になってしまっては本末転倒です。これから歯列矯正を考えられている方や現在矯正中の方は参考にしてみてください。